腱鞘炎が酷くて、メモ書きも大変な今日この頃。
サラサラと書ける筆ペンが具合良くて重宝しております。
最近はリフォームの相談が増えてきまして、「建築知識」主催のリフォーム講習会に参加してまいりました。
講師は「劇的ビフォーアフター」の匠でおなじみの中西ヒロツグ さんです。
まず、相談を受けた時に、リフォームがいいのか?、建替えがいいのか?中西さんの判断基準は以下の三つ。
1、法的な制約があって建替えが出来ない、あるいは建替えると不利になるケース
道路の接道が出来なくて、建替えの建築確認がおりないケース。
用途地域の変更などで建ぺい率や容積率が厳しくなってしまい、従前より小さな物しか建てられないケース。
2、保存する意義があるケース
伝統的な建物など残す価値があるケース。
住み手の思い入れの深い建物。
3、構造強度が確保できるケース
不動沈下がなく、基礎が健全で、主要構造(屋根・壁・床・柱・梁)の半分以上が使える場合。
このいずれかに該当すれば、リフォームを検討する価値は十分あるとおっしゃいます。
次に、リフォームのコスト検討で気をつけなければならないポイントは以下の三点。
ア) 地盤と基礎が健全でない場合は、建替え以上にコストがかかることもあり。
イ) 主要構造部の過半が改修となるようなプランは提案すべきでない。
ウ) 屋根や外壁を下地から改修するほど大掛かりになると、建替えと大差がないこともあり。
依頼者がリフォームに求めるもの「安全性を確保したい」「快適に暮らしたい」「カッコイイ家にしたい」などの要望が、それに見合ったコストで実現できるかどうかが判断基準となります。