立志の経営


最近は、おかげさまで慌しく過ごさせていただいております。

少し疲れ気味でしたので、昨日は自宅でのんびり読書。


「立志の経営」 を読み直してみました。


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著者の中條さんは、営業本部長として

アサヒビール奇跡の復活の陣頭指揮を執った方です。



今からは考えられないことですか、

30年前のアサヒビールはシェア10%を割り込み、

瀕死の状態に追い込まれていました。



当時、絶対的存在のキリンビールはシェア63%

アサヒの実に6.7倍です。




「なんだかんだ行っても、ウチは名門だし、資産もあるから大丈夫」

アサヒビール社員に蔓延る「名門意識」と「大企業病」



中條さんはじめ経営陣は、

現実を一気に覆すほどの徹底した生まれ変わりを図ります。



伝統の 「日の出ラベル」 との決別

「吾妻橋工場」 の売却

「リストラ」 の断行




「もう後はない」 と自ら退路を断ち、全社で危機意識を共有し、

技術者、営業一体となり

「ビールは生で飲むのが絶対に美味しい」

との信念のもと開発した商品が「スーパードライ」です。



これが爆発的な売れ行きを示し、

二年後にはシェア20%台へと躍進。



アサヒビールは奇跡の復活を遂げ

今ではキリンビールと互角に渡り合っています。



この本は、志を立てることの大切さを教えてくれるとともに

小が大に挑むことの道筋を示してくれる本です。






約10年ほど前、中條さんが新城で講演。


その時に購入した



機会がありましたら是非(^^)





by dikta | 2012-10-29 13:03 | 本のこと | Comments(2)
Commented by EMG at 2012-10-30 09:13 x
ランチェスター的な発想でしょうか…
名古屋の新守山駅につい先日降り立ちお客さんのところへ…目の前がアサヒビールの工場でした。
こういったことを知るとなおさら工場へ足を運びたくなります。

Commented by Dikta☆はらだ at 2012-10-30 19:12 x
EMGさん

私はランチェスターに詳しくないのでコメントしにくいのですが、
士官学校を卒業された方ですので、孫子の「一点集中の理」「逐次投入の戒め」といった言葉を使ってました。

>こういったことを知るとなおさら工場へ足を運びたくなります。

お酒を飲んでいた頃、断然キリン派だった私が、
アサヒに寝返るきっかけとなった一冊です(^^)



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