YouTubeで面白い企画があったのでご紹介します。
「
エンジニアが変わると楽曲サウンドにどのくらい違いが出るのか?」
日本を代表するレコーディングエンジニア吉田保さんと森元浩二さんが、同じ楽曲に対してレコーディング・ミキシングを行い、楽曲サウンドにどのくらいの違いがでるのかを探る企画です。
浜崎あゆみ、3代目Jソールブラザーズなどの楽曲を手掛ける森元浩二さん。その森元さんの仕上げたサウンド(
52:25あたりから)
対して、山下達郎、竹内まりや、松田聖子などの楽曲を手掛ける吉田保さん。その吉田二さんの仕上げたサウンド(
54:25あたりから)
どちらの音がお好みですか?
聴き比べてみるとかなりの違いがあることに驚いてしまいます。
スッキリ整った印象の森元さんと、懐かしい味わいのあるサウンドの吉田さん。JPOPとシティ・ポップの違いと言った感じでしょうか。それぞれ違った良さがありますが、この曲に関しては作風の近い吉田さんの方がよりあってるように感じます。
実は、私の好きなアーティストのこの3年ほどの楽曲は、すべて森元さんによるミキシングです。
その森元さん曰く「吉田さんのようにアレンジしたいと思ってもまったく出来ない」と語っています。(
57:56あたりから)
私が建築雑誌などで見かけた素敵な作品と同じように設計しようとしても出来ないことに似ててとても面白く感じた部分でした。
動画のミキシングの作業中、「自分はこういうのが好きなんで」とか「他にもこういうやり方がありますが自分的には・・・」という場面が随所にみられます。
設計に於いても、自分がしっくりくる落としどころを探っている作業に似ています。
音楽のミキシングなどまるで知らない私でも自分の仕事に共通する部分があってとても楽しい動画でした。